壁ガモスカイナ【ダブル最終82位、レート2004】【SVシーズン3】
<はじめに>
皆さんはじめまして、「ほるす」と申す者です。
ビエラさんのYoutubeを拝見したことでポケモンダブルバトルに興味を持ち、2023年からポケモンバトルに参入しました新参者です。
最終2桁という現時点での実力からすると嬉しい位置につくことが出来ましたので後学の為にも思考の経緯を言語化しておこうと思い執筆しました。(メモも兼ねているので少し長いですごめんなさい!)
<結果>
トレーナーネーム:ホルス
最終82位:レート2004
<構築作成経緯>
基本構築
数少ないSVのバトル経験の中で感じたことが、低耐久&高速&高火力のポケモンはテラスタルのあるダブルバトルというシステムにおいて下記3観点で相性が悪いと感じていました。(自分が下手なだけかもしれない。)
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攻撃の方向が2つある
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「まもる」の採用が多い
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テラスタルによってタイプ相性が逆転する
要するに、安定行動が常に存在する訳ではないので、噛合いが悪い(読み合い負けや、想定外テラスタル等)と1手で負けに繋がる事もあり、綱渡りの選択肢(テラスタル読み技選択等)が発生する事が安定せず弱いと感じていました。
そのため『場持ちが良いポケモン』を軸に構築を組むことを念頭に置いた結果、月並みですが壁&積み技&回復技の構築を基本としました。
てんねん対策
積み技を採用するにあたって、前期猛威を奮っていた「てんねん」への対策を用意する必要があり、下記4種を検討しましたがどれもしっくりきませんでした。
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「すてゼリフ」+「いかく」によるサイクル → 「まけんき」持ちに弱い
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「くろいきり」によるバフ解除→自身の積み技との相性✗
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高火力アタッカーで押し切る→高速アタッカーじゃない限り、倒す前に自パーティが半壊→高速&高火力は低耐久で上述の理由によりNG
その結果、最終的には「アンコール」+「かなしばり」による行動制限という対策をにて取ることにしました。「いたずらごころ」による上記行動と「まもる」は相手の行動を見た上で技選択ができる可能性が高くとても相性が良いと思った為、可能な限り全ポケモンに「まもる」を採用しようと思いました。
積アタッカー(エース)
下記要素を含むアタッカーを検討しました。
- 高耐久
- 高火力
- 積み技を覚える
(可能であれば「めいそう」や「ビルドアップ」等耐久も上げたい) - 回復技を覚える
(可能であれば「すいとる」や「ドレインキッス」等攻撃しつつの回復)
その結果、
を採用することにしました。
基本選出補完枠
壁&積み技を考えた時点でほぼ頭にはありましたが、下記観点でを採用。
- 催眠(キノコのほうし)による積み&回復ターン稼ぎ
- ヘイト変更(いかりのこな)によるエース補助
- 味方回復(かふんだんご)によるエース補助
- 特性(さいせいりょく)によるサイクル性能
以上、が基本選出となります。(8割はこの選出)
その他補完枠(個人的には不満足)
特に(♀)の並びとが重かった為、フィールドを破壊でき地面の一貫も切れ、特性(マルチスケイル)による行動保証もあるを採用。
上記苦手な並びに強いという点に加え、による補助が最大限出来ない悪タイプに強いという点からを採用。
とはいえプレイングでどうにか対処していた部分が多く、パーティの完成度としてはまだまだだったという印象でした。
そんな思考を踏まえて下記パーティが完成しました。
<個体解説>
持ち物:ひかりのねんど
テラスタイプ:鋼
フェアリー半減を目的に鋼にしておりましたが、一度もテラスタルしませんでした。草テラスの方が良かった場面が2度ほどありました。
性格&努力値:おだやか H252 B4 D252 (実数値:157-72[A0]-96-70[C0]-128-70)
C187(252振) マジカルシャイン壁下2耐え(98.1%)
基本的に特殊技を受けることが多く、特殊に最大限厚くしたことで拾えた試合がありました。
技:ひかりのかべ / リフレクター / かなしばり / アンコール
「かなしばり」と「アンコール」の使い方に練度がとても必要だと感じたポケモンでした。
実際に上記技を決めることはもちろん、特に最終日の上手な方々と対戦する時には技選択に圧力をかけられた事が大きかったです。相手が「まもる」選択の後は「アンコール」を選択しつつ、自身のもう1匹に関しては交代読みでのプレイングをする事が安定行動でした。ワンチャンを掴みたい時は相手を信用して「アンコール」すら選択しない時もありました。
考察ポイント:「ブーストエナジー」(素早さ↑)で同じ事が出来ないか検討しましたが、追い風構築や「ブーストエナジー」(素早さ↑)やに上から「アンコール」出来ないのがとっても不便でヤミラミに戻ってきました。
その代わり「いたずらごころ」のせいで(♀)の立ち回りがとても難しくなりました。
テツノカイナ
特性:クォークチャージ
持ち物:クリアチャーム
「いかく」「あまえる」「つぶらなひとみ」「アシッドボム」「シャドーボール」全てに萎えなくて良いのは持ち前の場持ち良さを最大限活かした最高のアイテムだと思っています。
テラスタイプ:炎
「やけど」対策です。地面技の一貫が厳しいですが、「まもる」と「かなしばり」を駆使して対処していました。
性格&努力値:いじっぱり A252 D252 S4(実数値:229-211-128-63-120-71)
つるぎのまいを踏まえるとA特化は火力過剰に当初は考えていましたが、
ということからA特化が活きる場面が多かったです。
無振りテツノカイナの上を取りたい場面が何度かあった為、S4振りにしていました
技:ドレインパンチ / ワイルドボルト / つるぎのまい / まもる
「ねこだまし」よりも圧倒的に「まもる」の方が使いやすかったです。
電気技は「かみなりパンチ」では火力が足りず、「ワイルドボルト」一択でした。
考察ポイント:「A特化」×「クリアチャーム」×「つるぎのまい」×「炎テラスタル」は最強であることは間違いないのですが、逆に過剰にも感じました。「鬼火」に対しては「つるぎのまい」で相殺する事を踏まえて、草テラスタルによって地面の一貫切りや粉対策に厚くしてもよかったかなと。
特性:さいせいりょく
持ち物:オッカの実
主に、、炎テラバーストに対して安定行動確保。
が多い時には隠密マントを持たせていた時もありました。
テラスタイプ:悪
(♀)への対策用ではあるのですが、相手の草テラスタルまで考えるとにテラスタルを切る動きがそこまで強くないなと感じていたので、後半はほとんど切りませんでした。
性格&努力値:なまいき H252 B100 D156(実数値:221-90[A0]-103-105-132-31[S0])
A201(252振) 地面テラスぶちかまし1耐え
A178(特化) フレアドライブ壁下オッカ込2耐え
A204(特化) 飛テラバースト1耐え…etc
残り特防、素早さ下降はトリックルーム対策。
技:かふんだんご / いかりのこな / キノコのほうし / まもる
構築作成経緯通り「まもる」は必須です。
クリアスモッグはなくてもヘイラッシャに困ることはあまりありませんでした。
考察ポイント:種族値的にも悪タイプが入っているという理由からもで代用出来ないかを検討した事もありましたが、構築コンセプト上「ふいうち」等を採用する技スペースもなく、特性(さいせいりょく)が無いデメリットの方が目立った為、に戻ってきました。
特性:ほのおのからだ
持ち物:たべのこし
場持ちを意識、「まもる」との相性も完璧。
テラスタイプ:草
水テラスタルと構築検討当初は悩みましたが、
の観点で草テラスタルが圧倒的に優秀でした。
性格&努力値:ひかえめ H252 B116 S140(実数値:192-58[A0]-100-170-125-138)
Sライン:1舞で最速抜き
性格のみ元々高い特攻に補正をかけ、残りは低いHBを補填。
技:ねっぷう / ギガドレイン / ちょうのまい / まもる
構築作成経緯通り「まもる」は必須です。
このタイプのは調整も技構成もこれが結論だと思っています。
ハバタクカミ
特性:こだいかっせい
持ち物:ブーストエナジー
耐久に振った為火力が足りなかった為。サイクルを考えるなら「いのちのたま」も候補ではある。
テラスタイプ:水
鋼技へ耐久があり弱点の少ない水テラスタル。1度ほどこれに助けられました。
性格&努力値:ひかえめ H244 B252 C4 D4 S4(実数値:161-67-107-171-156-156
A201(252振) 地面テラスぶちかまし1耐え
C205(特化) シャドーボール1耐え
性格のみ元々高い特攻に補正をかけ、残りは低いHBを補填。
影打ちなどにも怯えることなく動かしやすかったです。
Sに振らなくても最速、最速、最速辺りを抜いているのであまり困る事はありませんでした。
技:マジカルシャイン / シャドーボール / みがわり / まもる
構築作成経緯通り「まもる」は必須です。
「まもる」後には技を集中心理が発生するらしく、「みがわり」はすごく活きました。(壁下だと割れないこともしばしば)
特性:マルチスケイル
持ち物:こだわりハチマキ
「とつげきチョッキ」と「こだわりハチマキ」で迷っていました。
今思えば「ラムの実」とかを採用して「まもる」を入れたかった。
テラスタイプ:飛
「しんそく」よりも「テラバースト」の方が安定な場面が多く、元々「ノーマルテラスタイプ」であったものを変更した。
性格&努力値:いじっぱり H196 A252 S60(実数値:191-204-115-108-120-108)
場持ちを意識した結果、HAベースでお気持ちばかしのS振りでしたが、採用理由のコンセプト上環境にいるよりも早いSにする事をおすすめします。
特性により1発耐えることは確定しているので、ASベースのカイリューの方が強かったなぁと今にして思います。
技:ドラゴンクロー / テラバースト / アイススピナー / しんそく
「まもる」がほしい場面がとても多かったです。
(♀)の並びに出すことが多かった結果、「しんそく」はほぼ打たなかったです
(飛行テラスタルに1度だけ打ちました)
考察ポイント:こだわりハチマキでのA上昇は強いのですが、いかんせんあと一歩火力に乏しさを感じる事が多かったです。もしこの構築にメスを入れるのであれば確実にこの枠になると思っています。
<選出&行動>
基本選出
先発:&
後発:&
など鬼火が飛んできそうな対面では、
「壁」&「まもる」もしくは「壁」&「炎テラスタルつるぎのまい」を押していました。
など地面技が飛んできそうな対面では、
「壁」&「まもる」を押して、次に「かなしばり」を絡めることを意識していました。
裏からの「いかく」にも怯えないクリアチャーム持ちを先発で出すのが、1ターンを稼ぎ「つるぎのまい」を押す余裕を生みやすかったです。
対寿司
ほぼ基本選出です。考えることは寿司合体までにを失わない事を第一に動きました。(壁を貼らずに引きも視野に入れてました)
対イッカコノヨ
ほぼ基本選出です。初手は「リフレクター」&「つるぎのまい」を押していました。
「ふくろだたき」&「ふんどのこぶし」、「つぶらなひとみ」「まもる」「ビルドアップ」全ての択に対しての安定行動だったので、イッカコノヨには1度も負けなかったと思います。
対バンギルガン
ほぼ基本選出です。初手は「リフレクター」&「まもる」を選択して、の飛テラスタルを誘います。そうなれば「かなしばり」が効くようになるので立ち回りがしやすくなりました。
対イエアルマ
先発:
後発:ororから2体
一番この構築に負けました。初手は「悪テラスタルキノコのほうし」&「アイススピナー」、「まもる」&「アイススピナー」、「まもる」&「飛テラスタルテラバースト」あたりを選択していました。
基本選出が出来ない関係上、と組んでいた場合本当に構築レベルで重かったです。ここへの対策を考えないと次シーズンはダメだと感じています。
<さいごに>
つらつらと述べましたが、正直ポケモンというゲームに対する理解は古参に比べてまだまだ浅いと思ってます。
テラピースの仕様変更は悲しいですが、リーマンポケモントレーナーとして今後も精進していきますので、みなさまご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
目指せ公式大会入賞!